渋谷の底がぬけるって
田口ランディの「モザイク」だったかなぁ
その一節が思いだされるような、ここんとこ
ついに
東横線の下の改札口が閉鎖されて
なんか
さみしかった
なんか、とても
時の流れを憂えずにおられんなぁ、じぃじ
それは
半世紀くらいあごう(恐)
マゴメの僕ちゃんには
東急が
デパートなのやら、電車なのやら、とうきょうなのやら
ちちんぷいぷいだった頃
そこには
ハチがいて
旗がたったチキンライスがあって
屋上にはちっこい遊園地
隣のビルの丸い頭はプラネタなんとかで
映画館のスクリーンは見渡すくらいおっきかった
で
あれは
園児だったか、それ以前か
渋谷のよめしゃがり(笑)
やらかした
幼少の砌でサツのお世話になっちまったぜぃ
それは
色褪せながらも、きえきらない、点線のようなきおく
理由はさだかじゃないんだけど
あの改札口からはじまる残像って、わけ
たぶん
泣きじゃくってたな
知らないおばちゃんの指につかまって
交番のお兄さんが巨人にみえて
ピストルで打たれたらどうしようって、恐くって
勿論、半ズボンの僕ちゃん
余談だが、僕ちゃんは小学6年間を半ズボンで貫き通すのだ
して
ヨソユキって服の種類があった昭和中頃過ぎ
かあちゃんが作ってくれた揃いのシャツを着て
お気に入りのグレーのハンチング
しかも、黒いボーダー入り!?
なんて渋かったんだ
まさかね
渋谷だからね
で
画面をふたつに分けたように
マゴメがうかぶ
黒い電話
これまた手編みのレースが掛けてあるような
その前で
心細そうにしてただろう、かあちゃん
ジリジリと
そいつがサスペンスする
僕ちゃん
渋谷の交番で
顔よりおーきな受話器をもって
なんと云ってたのやら ・・・
まさか
身代金を請求する機知と余裕はなかったはずだが
その前後のフィルムはなくしちゃったんだけど
いまさらながら渋谷がおしえてくれること
方向音痴も
迷子も
いっしょうもんらしい (苦笑)
こいつだな、藤牧正とかってのは!?
T.ARA


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