「 優花 」 より

庄川峡 桜 水芭蕉

 

そわそわと

 

花たちに

 

うれしいでしょうと

 

こころひそかにみちたりる

 

いいえ

 

いたみをこらえてさいたから

 

愛でていただいたかたの まごころつたえにゆくのです

 

「 愛しなさい、愛しなさい。 」

 

ひとひらそっと

 

えがおににじんで

 

ひとにやさしくなれるでしょう

 

 

庄川峡 小舟

 

はらはらと

 

花びらに

 

さみしいでしょうと

 

こころかすめてたちどまる

 

いいえ

 

ほほえみともしてちりながら

 

愛でていただいたかたの かなしみぬぐいにゆくのです

 

「 許しなさい、許しなさい。 」

 

ひとひらそっと

 

なみだににじんで

 

ひとにやさしくなれるでしょう

 

 

「 愛しなさい、愛しなさい。 」

 

ひとひらそっと

 

いのちににじんで

 

ほかにやさしくなれるでしょう

 

 

                  T.ARA

 


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