雪のベンチ

 

憂鬱な空に覆われがちな

こちらの冬にあって

雪が残る朝に

陽射しなどさしこんだ視界などは

言葉が追いつかないくらいに、いい

おもい雪をたえしのぶ

冬の華たちでさえ

そこに湛えた雫を

こちらは

感涙と見紛ってしまうくらいに、いい

願わくば

陽射し などという言葉の響きや、文字の視覚でなく

その幸福感を伝えられる術が欲しいところだ

というのも

たった今の光は

サンクチュアリを思わせて

・・・・・・・・ ふーん

            ここでなにを想おう   

                            T.ARA