呆れるほどのスロースターター

どんなに空っぽでも

なによりも大事なのが健康体

それが

職業俳優の必須条件だ と

そんな条件を今更満たしたところで

もはや 遠い夢だが 

ほんとに

丈夫だ

相変わらず、阿呆なんだなぁと

まんざらでもなくも、恨めしい

 

阿呆たぁ

そもそもがシェイクスピアなんぞに登場する道化に

イメージをかさねて憧れている節もあるのだが

愚問愚答がお嫌いなご主人様に鍛えられなきゃ

腕も落ちようというもの 

 

そんな身体良好・オツム無活性な折であったが

己がなかのオメテオトルとの対話を迫られ

脳内パラダイスを旅するために

机に向かう習慣化から自分を躾けている

 

ったく小学生かよって

 

たとえ五文字しか進展しなくても

ひたすら、辛抱強く

横へ、奥へ、斜めへとデブろうとしている

枝にオツムがこんがらがり、根っこにオムツをもつれさせながら

さながら

背骨がシャッキリしない「想像」を飼いならすような作業

換言すりゃ、贅沢な時間と賢者は云うだろうがね、トホホだ

 

しかしまあ

習慣にないデスクワークが

目に、肩に、首に、大打撃をもたらすったら

恨めしい阿呆の身体も支障をきたし

すでに、オツムヒリヒリだぜ

不向きなんだなぁ、きっと(笑)

 

嗚呼、楽しいと嘯きながら

かくして、有難い修行は始まった

やんなっちゃうくらい、スローテンポだがね

                盛夏の名残り

                      T.ARA

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