冗談回路の効用について

 

臆面もなく

平然と

無遠慮に

この類のオトで受け止めてしまうから

手持ちの癇癪球が足りなくなってしまい

自己嫌悪に苛まれるのは、もはや癖か

壁に向かって愚痴るのも張り合いがないので

たまった毒ガスを抜くために

類義語が思いもよらぬ求援をしてくれるとは

のめのめと

ヌケヌケと

しゃあしゃあと 

間の抜けた、愛嬌のあるオトに救われる

畳語法の副作用

くりかえすって行為はコントの基本

俯瞰から、余所事だと思えば

腹立たしさはギャグかもしれないという自己催眠

毒の進行にもブレーキがかかるというものだ

とは云うものの

咄嗟に冗談回路が起動するには

まだまだ修行が必要なようだ

                                                            T.ARA