車のドアが開かない！？
ま、まさか
ポケットを探る、あっちもこっちも探る
OH ! MY GOOD !!
ここは夢の平スキー場
咄嗟の選択肢はひっちゃかめっちゃか
歩いて帰る ・・・ まさか
ディーラーさんに ・・・ 恥である
誰かさんに奥の手を依頼・・・ 迷惑甚だしい
うぅ、馬鹿もやすみやすみお云いって
そう、馬鹿は群れをなしてやって来るもんらしい
だって、車を施錠して出たわけだから、、、、、
なにをしてたんだって！？
うう、コスモスさ、コスモスだ、コシモスウォ
で
早朝だったもんで、人出がないのをいいことに
匍匐前進よろしく這いつくばって撮っていたわけである
仰向け、うつ伏せ、傾斜を転がり、土と勤しみ
ああ、自由だ、そうだよなぁ、これだよなぁ、気持ちええのう
こでなくっちゃ、納得のいく画は撮れないよなぁ
ああ、楽しいワイ、贅沢な誕生日だワイと
ご機嫌で車に戻ったら ・・・ コレだ！！
そんな奴である、俺は
思いもかけない粗相をやらかすタチである、しかも誕生日に！？
我ながら、相当に特異だと自慢の種である
どれだけ、傍を勇気付けていることか、失笑を提供していることか！？
な、類のことも選択肢大混乱中に思い巡ってくるわけで
俯瞰からの自己分析も忘れないときている、ったく阿呆である
ばーか、ばーか！！
自分でも不思議でならないのは
何故、探しに戻ろうという発想が咄嗟に浮かばないのか！？
いやぁ
かれこれ１時間は転がってたから
その、どこかのタイミングで
ポケットから鍵が転がり出たに違いないものの
あの広大な敷地であるよ
ましてや、夢中だったから
歩いたルートなんかとんと記憶にないわけで
やっぱ、トウキョウモンだわ ・・・とほほ
でもなぁ
おいどんも今日から５７歳である
まだまだ、自己開発を怠ってはならん
まだまだ、生まれかわれるかもしれない
と
覚悟を決めて
ふたたび、ふたたびぃ
這いつくばってまいりましたぁ
ああ、人間 きっかけはどこにあるかわからん
もちろん、スキー場にこだまするほどの声で叫びましたぜ
「 あったー！！！！！！」
なんと、素晴らしい教訓を得た日でありまする、カレーのルゥー
部屋の鍵もみちづれやちゃ
T.ARA