AI・BO

 

そのかたの前に立っただけで

こちらの涙腺に

瞬刻、異状を生じさせるひと

 

かの畏怖の懐には

いくえにも慈愛の襞が風に吹かれているような

人核の崇高な、やさしい、あたたかい、ひと

 

およぼされた想いは、未だに色褪せない

それほど空前絶後の温みだった

まさに、指針であり、啓示だったのだろう か

 

畏れおほくも

その愛慕が、このなかを支えてくれてる

もう、逢うことがかなわないからなおのこと

 

夢は、いくどとなく変容しながらも

 

語り継ぎながら

その足許まで と

 

変容

   もう戻れない(苦笑)

                                     T.ARA