たかがぼたんされどぼたん

 

実は

ちっとも出来ないことが裁縫で

んが

裁縫などと云っても

そんなたいそうなことではなく

料理に喩えるなら

そう

お湯も沸かせないような低ラベル

レレレぇ・・そりゃまずいだろっ

なんたって

ボタンが付けられないと、きたもんだ!!

恥であるぅぅ

狸だってお茶くらい沸かすっちゅうに

 

でも

あるんだ、一応は

ソーイングセットとか云うんだっけ

にもかかわらず

ちゅーぶらりんのまんま

その行末が見守られているボタンたち

もう

はずれちゃった日にゃ、軽くパニくる

もはや

糸も針穴に通せぬだろうし

もはや

玉結びはラジオ番組のタイトルでしかなく

ったくもって

ちっこいボタンひとつのせいで葬られかねないたぁ

 

「わたしのじかんをかえしてちょーだい」って

天国で小椋先生がさぞや憤慨されているかもしれんぞい

小学校の家庭科の先生で

「ただしちゃん」と呼んでそりゃエコ贔屓してくださったん(苦笑)

 

想うに

遺伝子なんてのもアテにならんなぁ

個人的な感想ですけどね って責任逃れの広告か 失敬っ

 

と云うのも

かあちゃんはなかなか達者だった

なんたって

子供の頃は自家製のシャツを弟と揃いで着とったし

レース編みやら、刺繍やら、手芸はオテのもの・・・

だったら

できんじゃね!?

って軽はずみにも思っちまいそうだが

ダメダネェ ムカナイ ムカナイ マルデダメオ宣言(笑)

 

いや、まて

ボタンくらい付けられんで

この先ひとりで生きていけるのか!?

うううううううううぅ

ボタンひとつで千地に乱れる

なんたる中年の悲哀 ・・・

かくして

ボタンひとつで 暇が潰せる相変わらずな阿呆であるよ

 

蛍

      まんなかあたり、蛍です

 

                       T.ARA